The DecoderおよびXやLinkedInに投稿されたメールによると、OpenAIはサイバーセキュリティ「信頼できるアクセス」プログラムの個人ユーザーに対し、11月29日からDaybreak Blueのセッションデータを用いてモデルの改善を行うことを通知した。これはユーザーが「すべての人のためにモデルを改善する」設定をオフにしても適用されるもので、従来こうしたデータは訓練に使用されていなかった。反発を受け、OpenAIは「以前のコミュニケーションが混乱を招いた」ことについて謝罪する2通目のメールを送信し、11月29日以降もDaybreak Blueユーザーには「Daybreakセッションによるモデル改善」からオプトアウトするための個別オプションが残されると説明した。ただし、セキュリティレビュー対象としてフラグ付けされたインタラクションは、不正利用防止策の改善などセキュリティ目的で使用される可能性がある。詳細は11月29日の直前に公表される予定だ。
信頼度:中(60) · イベント日時 2026-10-31
理由
- Daybreak Blueは審査済みのセキュリティ研究者に制限の少ないモデルを提供しており、セッションには未公開の脆弱性、エクスプロイトチェーン、進行中の調査の詳細が含まれることが多い。これらの内容が一度訓練データに入ると、他のユーザーとの会話で再述される可能性がある。
- LinkedInに投稿したYoav Alon氏によると、企業およびビジネスアカウントは従来の保護を維持しており、影響を受けるのは個人アカウントである。OpenAIのデータ管理ページには、訓練設定に関係なく個人アカウントのDaybreakセッションが使用される可能性があることが明記されている。
- 研究者らは、数学者のTristan Buckmaster氏とLevent Alpöge氏の論争の再燃を懸念している。両氏はNavier-Stokes方程式に関する未発表の草稿をCodexにアップロードした後、OpenAIがすぐに独自の証明を提示した。OpenAIは彼らの入力を訓練に使用したことを否定している。
利用上の注意
- Daybreak Blueの個人ユーザー:11月29日までにOpenAIが公表するオプトアウト方法を確認し、有効化前に設定を完了させること。未公開の脆弱性に関わる作業については、ルールが明確になるまで企業アカウントの利用やアップロードの一時停止を検討してもよい。
リスク
- openai.comへのアクセスが拒否され、OpenAIの公開ポリシー原文を確認できなかった。2通のメールの内容は、受信者によるスクリーンショット(Xに投稿された2通目は確認済み)とメディアの伝聞に基づいており、1通目の原文は検証されていない。
- 「個別のオプトアウトオプション」の設定方法や提供開始時期はまだ公表されていない。企業アカウントは影響を受けないという情報はLinkedInの投稿に基づくもので、OpenAIによる確認は取れていない。
開く · John Kelleher氏がXに投稿したOpenAIの2通目のメール · Yoav Alon氏のLinkedIn投稿